収入と支出で考える

昨日は専門職でありこれから数が必要と考えられる医療・介護職の人間だろうと、公的保険制度によって成り立ち、病院や施設や事業所に勤めている雇われ人である限りは、将来的な収入は減っていく流れだという事を書いた。確かに先行き暗い話ではある。ただし必要とされる職種であり、公的保険制度で成り立っているという事は、最低限度の生活を維持出来る程度にはそれなりに働いていくことが出来るという事でもある。ただ豊かな暮らしというのは難しいのは事実である。

 

そう言うと、夜勤を増やしたり、非常勤として新たに働いて少しでも収入を増やそうと思ったりするかもしれない。ただ忘れてはいけないのは、それと引き換えに自由な時間や体力等を失っているということだ。経営者が売り上げ(収入)から人件費や経費等(支出)を差し引いて利益が出るよう考えているように、雇われの身であっても同様の視点が重要なのだ。つまり、得られた収入から働く自分を維持するためにかかる支出を差し引いて、利益が出るかどうかである。支出としては、衣食住にかかるお金である。そして収入ー支出の結果、人生を楽しめるお金が残ったり、生きていて楽しいと思える心の余裕があれば、それは黒字である。要するに収入の多い少ないに目を向けるより、自分の得られる収入で結果として人生を謳歌できているかどうかに目を向ける方が良いということだ。もちろん最低限の衣食住や子どもを養うお金は必要だ。しかし無駄な物欲や見栄を抑える等生き方によって楽しい人生にすることが重要だという事。誰かに幸せしてもうらうのではなく、自分で幸せにしようという心意気が必要なのではないだろうか。