煙草はやめてほしい

女性患者さん宅を訪問すると、煙草の匂いが強くする時がある。

ほとんどが夫の吸う煙草の匂いである。

 

煙草吸う本人はもちろん受動喫煙者にとっても体に悪いことは現在では周知の事実である。ましてや大病をして、ようやく退院できた家族がいるのである。家族としては煙草は当然やめるだろうと私は思うのだが、それは私が思っているだけに過ぎない。

実際はまったく気にするこtなく自宅内で吸っている。

 

現在の高齢者世代になると、煙草の健康への悪影響というのはそれほど気になるものではないのか?彼らが現役バリバリで働いて来た当時の世界は、煙草は普通に吸われていた。しかし今世界は変わった。煙草は間違いなく健康を害する。

煙草へのその捉え方が変わらないかぎり、これからも吸い続けることになるだろう。

これは病気や煙草についての知識がないために起こっているのだろうか?それもあるだろう。しかしそれ以上に煙草がもたらす中毒性により、家族の健康がないがしろにされていと考えるほうが正しい。

 

医療者としては、喫煙している本人には煙草をやめるべきことは言えるが、家族に直接言うことは少なくとも療法士のような立場では言えないのである。トラブルになるか、もう来なくてもいいと言われるのが落ちである。

なんとも残念なことである。

そして訪問する自分自身も受動喫煙の被害者になっていることも悲しいものである。