コミュニケーションを確実にするために

訪問リハビリテーション訪問看護は言うまでもなく、ほとんどの仕事にとって情報の共有やチームワークは重要である。そしてそれを実現するために必要なのがコミュニケーションである。

 

コミュニケーション力を研きなさい、コミュニケーションを積極的に取りなさいということは既にどんな環境にいても周りから口酸っぱく言われてきた経験がある。しかしここで言われているコミュニケーションというのが、実はそんなに簡単なものではないのではないかもしれない。ある文章があり、それを読み、どういう事が書かれているかを理解するためには読解力が必要となる。この読解力は通常、小学校からの学校教育で育てられていくものだが、国語の授業でこの読解力を養っている事を意識した人がどれ程いるだろうか。しかしそれはとても重要であり、コミュニケーションにおける根幹でもある。書かれて文章だけでなく、話される会話内容がどういう事実を表しているのか、それを読み取る力が必要なのだが、読解力がないとそれが難しい。当然、コミュニケーションでは読み取ったり、聴き取ったりするだけではなく、文章として書いたり、話したりすることも必要であるが、それも確実に伝えたいことを伝える技術や能力がないと難しい。そしてそれは日常会話ではなく、仕事等のより複雑な内容になると一段と難しさを増す。つまりコミュニケーションが大事!と言われたところで、それを送受信出来る能力がないとなかなか意味のあるコミュニケーションをとることは難しいという事実があるのだ。言っても見れば、その人間の国語力が大きく影響するからだ。具体的に言葉で表現することよりも、雰囲気やニュアンスでなんとなく察することをコミュニケーションの比重として大きくしている一般の日本人の場合、実はコミュニケーションをとるということにかなりの難しさをはらんでいるのではないか。