意図的に分かりにくい説明をして稼ぐ人たち

家族が携帯電話を新規に契約することになったので一緒についていきました。早速店に行くと店員が来て、新規契約の段取りを進めていきました。シンプルなプランを選択したので、契約はスムーズに進んでいったのですが、契約内容を最終的に確認していく際に、携帯電話の保険や携帯電話にするカバー、自宅の電気会社などの話しをし始めました。基本的にはこれらを追加で契約していくと、携帯電話料金が割引されるというものでした。しかし提示される料金がトータル料金で提示されず月割りで提示されたりなどなかなかこちら側が聞き返さない限りは分かりにくい内容です。とにかく携帯電話料金が安くなるというメッセージは伝わるのですが、その分追加される他サービス料金がどれほどかかってくるのかに関しては非常に分かりにくい説明でした。恐らくそれは意図的だということは聞いていて実感していました。

 

さて訪問リハビリテーション訪問看護など医療や介護に関わる仕事をしていると、この点の説明の曖昧さは非常に気になってしまいます。なぜなら何度も何度も誤解のないように、患者さんやその家族に分かりやすい説明をするようにだいぶ注意しているからです。また話す相手がどうしても高齢の方が多いので細心の注意を払います。恐らく説明不足から何かトラブルが生じると、すぐに大きなクレームとなり場合によっては契約終了となるくらいまでに行くでしょう。更に言えば、医師をはじめ看護師や療法士は場合によっては訴訟というリスクもあります。しかしそれ以上に自分たちの仕事が立場的に弱者である患者さんを相手にし、国の保険制度によって成り立っているため、自分たちに大きく有利な契約というものをしようという気持ちにはなりませんし、実際に不可能なのです。

 

生きていくためには稼ぐ必要があり、そのためにはある種の策というものが必要でしょう。それが取れる相手からはできるだけ多く見ぐるみはがすくらいの巧妙な策をしかけてくるという商売方法になっていくのでしょう。それらに対してはあまりに悪どいものならば国の介入が必要でしょうが、ギリギリのグレーラインでの商売方法に対しては私たち自身が自己防衛するしか手立てがないのも現実です。