リスクは意識するからリスクになる

訪問リハビリテーションでも訪問看護でも患者さんにいろいろなリスクを説明する。しかしリスクを説明したからといってて事故を全て防ぎ切れる訳ではない。だから説明する側もされる側も「リスク」というものは、いつ爆発するか分からない「爆弾」のようなものである。その爆弾をいかに爆発させないように生きていくかに注意しなければならない。

つまりリスクの説明とは、爆弾がどこにあるのかを伝えるということである。

 

本来なら「爆弾」を取り除ければ良いのだがそれが困難である時もある。だからせめて「爆弾」が存在していることだけでも伝える。転倒や疾患の増悪などが起きるという事は「爆弾」が爆発してしまったという事である。爆発してしまった後にはすでに「爆弾」の形は残ってはいない。このようにリスクの説明が「爆弾」の存在を説明するというように考えるとそれにはある程度の意味があると分かる。