食べることの未来

先日NHKでやっていた番組が面白かったです。

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遺伝子組み換えなどバイオテクノロジーのコストが大きく下がったため、たくさんの人たちが参入していているそうです。その中では牛の筋肉から取ってきた細胞をバイオ技術で増やし食肉を生成していました。動物を殺すことなく食肉を作り出せるようになってきているのです。また、トマトに牛肉の遺伝子を組み込み、ステーキの味がするようにしたという実例も出てきていました。

 

病院や施設あるいは在宅でも、摂食嚥下障害のある患者さんは少なくありません。そして医療者や家族、あるいは患者さん本人の心の中に、食べることは生きる上での最上の喜びだという価値観があります。そのため楽しみのための食事という名目のために膨大な時間やリスクを抱えながらリハビリテーションや看護を行うということさえあります。しかしそう遠くない未来では、先ほどの例のように食べ物の概念そのものが大きく変わる可能性があります。もしかすると誤嚥を起こすことのない形態で肉や魚や果物などの味を味わうことができるようになるかもしれません。野菜嫌いの人も肉の味がする野菜を取ることで健康な食生活ができるようになるかもしれません。これは以前に書いた未来の予想に似たものですが、これくらい革新的な変化が起きてくれればいいのになと希望的観測でもあります。

 

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