体の不思議な現象

人体のもつ不思議な現象 脳梗塞や脳出血の影響で重度な運動麻痺を経た患者さんに時どき見られる不思議な現象がある。 肩の痛み 弛緩性の全く力が入らない患者さんに多いのが麻痺した側の肩の痛みだ。患者さんによると発症から1〜2ヶ月に強い肩の痛みがあった…

老後について考える

老後の問題 老後について考えようとする時まずはお金の問題になってしまう。そしてそれに備えるために貯金をしたり、保険に入ったりする。老後の暮らしに困らないようにするために。 老後のことは現在の延長線上では考えられない しかし長寿化しているとはい…

ボタンを押せない患者さんの呼び出しブザー製作

在宅での第一選択 ALSや頸髄損傷をはじめとした筋力低下、特に手指の筋に大きな筋力低下が起きてしまった場合、在宅では介護してくれる人を呼ぶためのブザーが必要になることがある。種々の手続きを経て、スイッチ関連の福祉用具やナースコール機器の補助が…

キーマンを見つけろ

関わる人たちがとにかく多い 小児の訪問リハビリテーションに行っていると、その子に関わっている人たちの多さを知る。親、学校、病院、訪問看護そして自治体(子育て支援課など)。それらの全ての職種がコミュニケーションをとり、その子を支援出来れば良い…

作ってもらった食事にケチをつけたら終わり

毎日の料理は本当にたいへん 最近の夫婦では共働きも普通で、夫が家事の一部をするようになってきている。かくいう私も役割分担をしながらたまには夕食を作ったりもする。その時に一番ショックというか、作る気持ちを削がれるのは、作った料理についてケチを…

90代での積極的なリハは可能か?

90代の人の筋力の改善は可能か? 長寿化の中、訪問リハビリテーションで行く患者さんの中には90代の人も少なくない。しかしそのくらいの年になると認知症もあったり、覚醒状態にもないがあったりで家族やケアマネージャーが望んでいる、筋力の改善やADLの…

少しでも将来の生活を楽にするために

将来のお金の問題をできるだけなくしたい このブログでは医療や介護の仕事に雇われの身として働いている限り給与の大きな増加は現実的ではない(医師を除いて)ことを何度か書いてきている。それでも何とかして将来の暮らしを楽なものにしたいと思いあれこれ…

そのリハビリテーションは介護保険か医療保険か

介護保険か医療保険か 「2018年度介護報酬改定を読み解く」とするこちらの記事を読んだ。 www.nli-research.co.jp 訪問看護ステーションでリハビリテーション目的で患者さん宅へ出向く療法士として興味深い所がたくさんあった。以下の記述もその中のものであ…

働くことについての考え方の変え時じゃないだろうか?

公的年金 少しでも増やす: 日本経済新聞 とても興味深い記事だった。社会保険料と言うと職業柄か医療保険や介護保険をまず頭に浮かべてしまうが、長寿化している現在で私たちの生活に大きく関わるものが厚生年金である。働けなくなり収入が全くなくなった状…

金じゃないんだよと言いたいよね

訪問リハビリテーションに行っていると、中にはとんでもない資産を持っている患者さんも少なくない。彼ら・彼女らの多くは土地建物を持っていたり会社経営をしていたりする。 はっきり言ってそういった金を生み出す資産を持つ人たちに雇われの身、しかも地方…

無駄なエネルギーを使わせるテレビという存在

訪問リハビリテーションで訪問すると患者さんからテレビの話題を振られる事がある。こう言っては何だが日中特にすることがなくテレビがつけっぱなしになっているというのは一世代前では当たり前のことだ。訪問にいくとテレビがついていることも少なくない。 …

仕事は苦役ですか?

日本人を不幸にする「会社員至上」の生き方 | ファッション・トレンド | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準 あなたにとって仕事は辛い事ですか? 私は時に辛く時に楽しいものです。 これではどっち付かずの回答でずるいので、もう少し具体的に書いて…

訪問リハビリテーションの先行きについて少し考えた

こちらのニュースを知り改めてこれから先の介護の世界の見通しが暗く重いものであることを感じた。 www.nikkei.com 現在の介護給付費はおよそ10兆円、それが20年後には26兆円にのぼるという。一方で生産年齢人口は約1500万人に減り、介護給付費の増加をどう…

銀行まで自分で行く必要がなくなればいい

少し前だがゆうちょ銀行がスマートフォン決済サービスを2019年から導入するというがニュースが流れていた。 news.mynavi.jp 給与なり年金が振り込まれる度に銀行に行って現金を引き出し、その現金を財布に入れて支払いに使うという従来までの形は今後ますま…

頼るための心の準備

訪問看護や訪問リハビリテーション、訪問介護など一昔前比べると自宅にいながらにして受けられるサービスが増えたのは事実。また医療や介護のサービス以外でも、家事代行サービスやネット販売なども普及し、日常生活で必要な事を外部サービスに頼ることが可…

制御できない将来を恐れていてもどうしてもない

医療や介護に関わる業界にいると否が応でも団塊の世代が後期高齢者になりピークを迎え始めるという2025年やそれ以降の事を聴く事になる。 さて、人口や社会制度に関してこれからいろいろな問題が出て来ることは間違いない。なんといってもこれまでどの国も経…

「療法士はこの先食っていけるか」は釣り言葉

リハビリテーションの研修、講演、ブログで時々見られる「セラピストはこの先も食っていけるか?」という煽り。そこでまず不安感を見込客である療法士に抱かせ、自身の研修や商売に誘い込むという手法である。 彼らのやっている事は「将来年金は大丈夫か?破…

学校の集まり

共働き家庭のため子どもの学校関係も夫婦で役割分担をしている。私は小学生の子の学童保育の父母会担当だ。はっきりいって周りはほぼお母さま方たちで、父親は数人である。 それでも毎月の会議では、バリバリ働いている方たちの中に混じっていろいろ勉強させ…

私のこれからの(平凡な)生き方

このブログでは日々の生活で考えたことを文字として表わしているけれど、どうしてもその内容は今そしてこれからどんな生き方をしていきたいのかということが大きく影響してくる。そして否応なしに療法士としてリハビリテーションに関わる仕事をしていること…

コミュニケーション能力の問題〜患者さんの場合

コミュニケーションが重要ということは誰もが日々の生活の中で嫌と言うほど実感することだ。それが自分自身のことであれば、書いたり話したり、聞いたり読んだりという様々な方法で工夫する努力は少なくともできる。しかし訪問リハビリテーションでは、コミ…

介護報酬がどうやって決められるかを考えるとその先が見えてくる

www.nikkei.com 「保険外」併用で新ルール、事業者の収益増に道 今後の道筋がほんの少しだけ見えるようなニュースだ。これからしばらくは要介護者が増え介護サービスが必要ではあるが、その財源が到底足りなくなるのは今更説明するまでもない。そこで国とし…

メンタル面でも1日当たりの限界がある

1日の体力に限界があるのと同様にメンタル的な許容量(ここでは「精神力」と呼ぶ)にも1日の限界があることは意識おいた方がよさそうだ。なぜなら体力なら体で感じる疲れという形で限界前に認識出来るが、メンタルな面での消耗はストレスという言葉で片付け…

負けて勝つ

訪問リハビリテーションをしていると、医師からは何をしてるか分からんと言われる事もある。病院時代にも何をしてるのかという問い合わせも経験した。医師には報告書を定期的に提出し、指示書依頼の時も何を目的にどんなリハビリテーションを行うのかも伝え…

ギリギリの生活からは抜け出せない現実を見る

介護保険料、給与高い企業で大幅増 広がる負担格差|マネー研究所|NIKKEI STYLE 来年2019年には消費税が現在の8%から10%へと上がる予定である。そして勤労世帯は社会保険料の増大が続いている。 改めて医療サービスや介護サービスが保険料と税金によって成…

ブラックな仕事から抜け出したい

看護職8割「辞めたい」 岩手医労連調査 人手不足が慢性化 - 産経ニュース 岩手県での調査結果だ。 多忙だが満足な休暇がとれずトドメの夜勤という過酷な労働が看護師の仕事を辞めたいと思わせる理由なのだろう。 病院の中でも医師と看護師はなくては成り立…

担当患者さんの人生

訪問リハビリテーションに行っていた患者さんの中にはいつ容態が悪くなっも不思議ではない人たちもいる。例えば心機能に問題を抱えた人や重篤な肺の疾患を持った人たちだ。病院では根本治療が難しく定期的に受診し、訪問リハビリテーションや訪問看護、訪問…

人材難の時代のPRをどうすか考えていますか?

看護師不足は今でも続いている。病院でさえと言ってはなんだが、訪問看護ステーションでは言うまでもなく慢性的な看護師不足である。そのような現状では人材紹介企業は嬉しい悲鳴だろう。人材紹介企業へ支払う代金は決して安いものではなく小規模の病院やま…

無駄なストレスは早めになくそう

訪問リハビリテーションの仕事をしていると、病院で働いていた頃と違うストレスのひとつがクレームの数である。そしてそのクレームのほとんどが、コミュニケーション不足によるものなのだ。 病院では主治医を含め、担当する患者さんについての話を病棟看護師…

サービスとは商品のこと、無料ではない

4月からの介護保険の改定にともなって最低3ヶ月に1度の看護師の訪問が義務付けられた。ここまでは患者さん、ケアマネージャーともに了承してもらえるが、その看護師の訪問によって料金が発生するという事に渋るケースが稀にあるのが現状だ。また訪問看護ステ…

感情には意味がある

日々の仕事や生活の中で少しづつ蓄積されていく「疲れ」。この「疲れ」というと身体的な「疲れ」を思い浮かべてしまうが、心の「疲れ」というものも無視できない。しかしよほど大きなストレスでなければなかなか少しづつ溜まっていく心の「疲れ」に気がつか…