訪問リハビリテーションの終了

訪問リハビリテーションでは終了のタイミングをどうするかに悩む。

 

有料老人ホームで暮らしていた患者さんが転倒し、骨折後の訪問リハビリテーションが開始になったことを考える。通常ならば手術し、急性期リハを行い、そのまま退院するかリハビリテーション病院を経て退院となる。しかし認知症であったり、90才を超える高齢である場合、手術後のリハビリテーションが難しいことがある。それまで暮らしていた環境から大きく変わるため、更なる認知機能の低下や不穏などが起きてしまうとやはりリハビリテーションを行うことはかなり難しくなる。そういう場合いったんこれまでの住環境に戻り、すぐに訪問リハビリテーション開始となる。

 

さてこれまでの住環境に戻り、不穏もなく、順調にリハビリテーションが進み、介助にて歩けるようになったとする。この場合介助が必要という条件がつくが、リョウホウとしては悩んでしまうのだ。年齢や認知症のことなどを考えると、その後もどんどん回復していくとは考えにくいし、転倒歴からもやはり誰かと一緒に移動する方が再び店頭して骨折などという悲劇を起こさないためには良いのではないだろうか?と。

 

そうすると介助歩行が出来るようになった時点でいったん訪問リハビリテーションは終了し、その分の時間と保険点数をデイサービスなどに使ってもらう方が理想ではないだろうか?90才を超える高齢者にズルズルとリハビリテーションを続けていくのが良いのだろうか?そこで訪問リハビリテーションの終了を提案して見ることにする。関わる人たちが皆納得して終了出来たならいい。しかしそのまま訪問リハビリテーションを続けるという結論になった場合、療法士としてはやはり目標を見失ってしまうのも事実なのである。