営業職に習う

「三つ子の魂百まで」と言うようになかなか人の性格というものは変わるものではない。それは私自身もよく実感している。

 

しかも大人になると尚更である。自分自身も含め相当な理由がない限りはその人は独自の癖は変わらない。訪問リハビリテーションを仕事にしていても、患者さん、その家族、主治医、ケアマーネージャーなどそのひと癖に合わせた対応が必要になる。だから必ずしも理想通り、思い通りには進まないことなど日常茶飯事であり、その中でどう折り合いをつけてベストではなくベターなものを目指すかが重要だ。

 

そういう時に一番勉強になるのは、営業職の人である。モノを買ったり、サービスを買ったりする際何らかの形で営業担当者と接することがあるはず。この時に自分がいいなと思える営業担当者がこちらの意見と自社の提供できるサービスの範囲とをどう調整するかをたくさん経験した方がいい。職人とか専門職とかではなく、営業職をよく見て習うことで得るものは多い。モノを売るだけが営業職ではないことがよく分かる。もちろん反面教師になる事も少なくはないがそれも貴重な経験である。