小児のリハビリテーション

病院で働いていた時も訪問リハビリテーションで働くようになってもほとんどの担当患者さんはおとなだ。たまに先天性の疾患の患者さんを担当するが、それでももう30台、40台のおとなになった方たちだ。そんな中で、ごく少数だが小学生や中学生の患者さんを担当する。先天性の疾患をもった方々である。

 

彼らのリハビリテーションを終えるたびに、いつもこれで良かったのか?と自問自答すりことが多い。終了後の疲れも小児のリハビリテーションとなると他とは違っているのは自覚する。何といっても子どもの将来はずっと長い。今自分自身が行うリハビリテーションがその将来に影響する。おとなとは違い、歩くにしても、字を書くにしても生まれてからまだ一度も獲得したことがない行為である。それをどうやってその子が保つ能力と、リハビリテーションで改善できる能力とを使って身につけられるだろうか?とあれこれ考えながらのリハになる。少しでも意味のあるリハビリテーションになるように、これまで目にすることが少なかった小児のリハビリテーションについての文献を漁るなどしながらの毎日である。